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2024/05/17 03:05 |
K.I.S.S.(FC劇場/GP-01×GP-02)
 
「…ッ、いい加減にヤメろっ、馬鹿兄貴…!」
「嫌だ、やめない」















K.I.S.S.















3兄弟で暮らすようになってから、毎日繰り返される行為。
ステイメンが寝付いた後、01に…深く、深く、何度となく口付けられる。
飽きることなど無いかのように、数え切れないほど。

「02が、悪いんだから」
「な、…っふ、ん…ぅ…!」

初めてされたときは、驚いて声も出なかった。
二回目には、抵抗した。
三回目以降は、口答えしかできなくなった。

本来男同士が――ましてや兄弟がするはずのない、艶っぽい口付け。
これをしているときの01の眼は酷く虚ろだ。
俺を見ているのかも分からない、暝い瞳。
何を考えているのかなんて、分かりようもなかった。

「…02…」
「はぁ…っ、あ、にき…ッ…」

呼吸困難とパニックと奇妙な感覚の狭間で意識が途切れそうになると、それは終わる。
そして俺の顔を見て満足げな微笑を浮かべると、俺の耳朶を甘噛みして囁く。

「…――――、02」

朦朧とする頭で、去っていく背中を見つめる。
こんな日々が、あとどれくらい続くのだろう。
終わるその時に、俺は何を思うのだろう。
開放感とも虚脱感ともつかない感覚の中で、ぼんやりと考える。

口の端に零れた唾液を拭う。
頬に触れれば、それが熱を持っているのが分かった。

「何なんだよ、一体…」

兄がこんなことをする理由。
毎夜甘く優しい声音で囁く、――という言葉の真意。



『だいすき』



その言葉を思い出すたびに、背筋が震える。
思い出したくはないのに、脳内でリピートされる。
その度、自分が分からなくなる。

「…兄貴…」

実兄の舌の感覚が、口内にはっきりと残っていた。




















fin




atogaki
 FC同志こと劉貴さまに一方的に叩きつけ献上します。
 妄 想 乙 ! !
 としか言いようのないFC劇場ゼフィサイ小説でござんした。
 兄、やりたい放題。夜の魔力ッ!?でも短い。何か色々ゴメンナサイ。
 早崎劉貴様のサイト:ARK's ARK
 http://www.geocities.jp/noahsarksark/

2007/02/12

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2009/09/26 23:51 | Comments(0) | TrackBack() | SDガンダム フルカラー劇場

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